「ビッグ・バンド」は、ピアノ、ドラムス、ベース、ギター(リズム・セクション:リズム担当)、 数名のトランペット、サックス、トロンボーンなど(ホーン・セクション:メロディ担当)の構成。 この中からリズム、メロディ担当の楽器を選択して組み合わせた、少人数のバンド編成が「スモール・コンポ」。 ピアノ、ベース、ドラムなどの3人のバンドを「トリオ」、4人は「カルテット」、5人は「クインテット」と呼ばれ、 モダン・ジャズはこの少人数でのバンド構成が中心となる。

ジャズは、曲の中心であるテーマ(=メロディ)を演奏したあと、 その流れの中で演奏者が自らの感性と表現衝動に従って即興での演奏(アドリブ)を始める。 そしてメンバー(楽器)がそれぞれにアドリブを披露したあと、最後に改めてテーマが演奏されるのが基本の構成となる。 ミュージカルや映画音楽、シャンソンなどでよく演奏される曲をスタンダード(定番)というが、 演奏するメンバーやその演奏状況により、全く違ったものになるところが面白さの一つだ。

即興演奏といえども、和音やコードなど演奏上の枠組みのガイドラインがある。 ジャズの歴史には〈ビ・バップ〉や〈モード・ジャズ〉と称せられる、 その時代を画する演奏法や流行があったが、これらはその前の時代のガイドラインを窮屈に感じた演奏者が、 より自由な音楽表現を求めて新たなガイドラインや表現法を模索した足跡でもあるのだ。 いつの時代の演奏であるかを知ることは、演奏者とジャズそのものの歩みをたどることでもある。

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